滋賀レイクスターズ ✖78 - 89〇 千葉ジェッツ
多少、危うい点もあったけれど、いつもの千葉らしいバスケで勝利できた。
富樫はベンチ入りしたけれど出場はなし。怪我をしてちょうど一か月くらいだから、来週からはでてくるかもね。
千葉は、小野とパーカーのコンビネーション、リズムを失いかけても慌てない西村の落ち着きぶりが光っていた。
ライオンズは活躍もしていたけれど、ミスも多かったよね…。
あとはうーん、阿部がガードをしているときに、チームの総合力が落ちるのがやっぱり気になる。阿部自身がボールキープやパスのときにミスが多いからなあ。ちょっと他のチームのエース級と渡り合うには力不足かなあという感が否めない。
富樫が復帰したら、一番は富樫と西村でやっていくのだろうけれど、今回のような怪我もあるし、もう少し力をつけて欲しいかなあと思ってしまう。
滋賀は前節のアルバルクとの二戦も見た。
悪くないとは思うのだけれど、イマイチどういうチームなのかが見えてこない。
ディフェンスはゾーンなどをしっかりやっていて手堅いな、という印象なんだけれど、オフェンスはフィッシャーのインサイドが主体なのかなと思いきや、あんまりインサイドプレイやらないんだよね。
前節かこの試合かで、「フィッシャーのポストプレイは珍しい。これだけできるならもっとやればいいのに」と言われていたけれど、ほんと同感だ。小野と一緒で、本人が余り好きじゃないんだろうな。(危ないし疲れるから分からないでもないけれど)
フィッシャーがインサイドをやるだけで、三河のようなゲームメイクができるようになり、もう少し安定したオフェンスができるようになるんじゃないかな。
今の状態だと「隙を見て打てる人が打つ」以外の方向性が見えてこないんだけれど…。
新加入したベンキー・ジョイスは確かにいいプレイヤーだと思う。
ただいかんせん、一人でバスケをしているよね?
まだ入ったばかりで周りとのコンタクトができていないのか、本人のプレイスタイルなのかは知らないけれど。
アルバルク戦とジェッツ戦で、個人の力だけで勝てるほどの力ではないことは分かったから、後者だったら最悪だな。
前者だったらこれから慣れてくればいいけれど、問題はコンタクトを取ったとしても滋賀にはそもそもオフェンスの軸がないというところ。
せっかくいい選手が入ったのだから、オフェンスの方向性を一から組み立てたほうがいいんじゃないだろうか。
選手自体は、力のある選手が多いみたいなので見ていてもったいない。
シーホース三河 〇81 - ✖77 栃木ブレックス
最後の一秒まで目が離せない、手に汗握る素晴らしい試合だった。
栃木を応援していたから結果は残念だったけれど、両チームの選手の健闘に拍手を送りたい。
地力は三河のほうが上回っている。
というより、チームとしての総合力は、シーホース三河とアルバルク東京が際立っていると思う。さすがNBL時代からの伝統ある強豪チームだ。
三河はインサイドは桜木JR、オルトン、バッツ、シューターは比江島、金丸、ガードは橋本、これだけでもチートだと思えるのに、控えも松井、西川、狩俣、村上と他のチームのスタメンと遜色ない。三河の場合は、スタメンが怪物級すぎる。
今回の栃木も、比江島と金丸の縦横無尽の働きぶりに悩まされた。
「アウトは打たれても仕方がない。スリーは水物だ」と割り切れないところが、三河の恐ろしいところだ。
それにしてもこの試合の金丸は、調子が良すぎた。
しかし別に調子が悪いわけでもない(むしろ調子がいい)三河相手にここまで踏ん張った栃木の戦いぶりは素晴らしかった。
今季はずっと調子が悪かったけれど、やっと栃木の本来の強さが出てきた。
栃木の遠藤も調子がよく、スリーを連発していたし、自分と30センチ近く違うバッツにさえ立ち向かっていくギプスは凄いと思う。
あとは生原。若い選手の中には、ディフェンスをおざなりにしがちな選手もいるけれど、生原のしつこいディフェンスはいい。田臥のいい後継者になると思う。
最後の判定とか、どうなんだろ~~とは思ったけれど、審判の判断だから仕方ないよね。
こういう試合を見ると、ファンも(ファンでなくとも)負けても「いい試合を見せてもらった。これからも応援しよう」と思えると思うんだよね。
選手やスタッフにとっては結果がすべてだろうけれど、ファンが求めるのはやっぱり「面白さ」や「感動」だと思う。もちろん勝利するに越したことはないんだけれど。
自分だったら何だか気の抜けたような勝利を見せられるより、結果は敗北でもこういう試合を見せてもらったほうが何倍も応援する気になる。
というわけで、四チームとも今日の試合もがんばれ!